九谷里山ギャラリー
 隆光屋の思い  

 隆光窯は昭和2年から三代続く九谷焼置物の本焼窯元です。 初代・佐野与四松は京都と金沢の窯元で陶技を磨いたロクロの名人。二代・幸雄は沼田一雅に学んだ伝統工芸師。現在は三代・信一郎で、原型担当の弟・光雄は金沢美大卒業後、都賀田勇馬に学んだ彫刻家です。

 初代はロクロの名手だったにも関わらず、置物の窯元として独立。3尺もある観音等大型商品を作り、人気を博しました。
 二代は小学生の頃より家の手伝いをし、若くして型起こし・彫刻・本窯焚き(登り窯)の技術を習得しました。彫刻の指導を受けた沼田一雅からは彫刻家として立たないかと誘われたそうです。
 三代の頃になると生活様式が変わり、一尺以上の大型商品(床の間飾り)は次第に売れなくなりました。その為、招き猫・ふくろう・ビリケンなど小さくて可愛い商品を中心に製造し、時代のブームを先取りしてきました。

 手の込んだ大きな作品を制作する機会が少なくなり、明治・昭和時代の先人たちの良品に触れる度にその功績・気概に感心し、再度、産業九谷のあり方・経営を問い直す必要を感じています。

 

 九谷里山ギャラリー『隆光屋』 (2017年1月Open) は隆光窯の歴代作品を展示すると共に、他の八幡窯の大正以降の置物も合わせて展示・解説し、 明治初期から当地に花開いた九谷焼置物(八幡窯)の歴史・内容を後世に伝えたいと願っています。
 また、再興九谷の古里でもある里山・八幡の自然・風物の魅力も一緒に写真で紹介し、八幡独自の自然と文化の保護・育成を考えたいと思っています。

 なお、ギャラリーは工場の窯場の一角をDIYで改修して作ってあります。窯場の風景も合わせて鑑賞でき、興味深いと思います。店主がいれば、コーヒーをお入れします。(店主¥300、セルフ¥100)

 

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九谷焼の里山・八幡の絵地図(隆光窯製作)

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 九谷里山ギャラリー 『隆光屋』    〒923-0833 石川県小松市八幡甲245   Tel 0761-47-4355